2009/01/20

Inauguration

いよいよ明日はオバマ新大統領の就任式だ。
もちろん米国の先行きは決して明るくない。
ブッシュ前政権のの責任は明白だが、だからと言ってオバマ新政権の課題が減るわけではない。
アメリカは長く緩やかな衰退の途についている、と意見は大きくは外れていないだろう。
だがどこと比べて?
日本や欧州など、他の先進諸国に比べてアメリカの未来は暗いだろうか?
圧倒的な経済力・軍事力を背景に覇権国家として君臨した時代は過去のものとなりつつある。
だが次なる覇権国家は一体どこなのか?
正直、アメリカ以外に覇権国家の責任を担える国はない。
アメリカの覇権が揺らぐことは世界の安定が揺らぐことだ。
中国やロシア、インドに世界の未来を託せるだろうか?
アメリカは覇権国家のわがままの限りを尽くした。
特にブッシュ政権下の政策は世界のリーダーにあるまじきものだったろう。
だが中国・ロシア・インドなど他の大国と違うのは、それを自ら修正する力をアメリカは持っている、ということだ。
オバマ政権の最大の役目は驕るアメリカ人民の目を覚まし、世界のリーダーとしての自覚を取り戻すことだろう。
経済危機も何もかも、それなくしては克服できないだろう。
長い戦いが始まろうとしている。

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